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Responsible Leather

Responsible Leather

レザーグッズはマルベリーのビジネスの基盤であり、コレクションの90%以上を占めています。農場から最終製品に至るまで、レザーに関わるサプライチェーン全体で透明性、再生、そして循環に取り組んでいます。

マルベリーは創業初期から、複数のステークホルダーを巻き込んだ数々のイニシアチブに積極的に取り組むことで、皮革工業における慣行の改善を常に率先してきました。しかし今となっては、ただ環境への影響低減を目指すだけでなく、根本からプラスの変化を起こすことが求められていると考えています。

農業や家畜飼育は、森林破壊や気候変動を進める大きな要因であることが立証されてきました。しかし実際には、農業のやり方を変えることで、農業そのものが引き起こす問題の解決策を生むことも可能であると信じています。環境再生型農業や輪換放牧を取り入れることで、家畜が土壌改善に重要な役割を果たすだけでなく、健全な土壌を維持することにより、土壌が大気中から二酸化炭素を吸収し保持するという働きも期待できます。 そこでマルベリーでは、今まで以上に地域密着型で透明性の高い「農場から完成品まで」のサプライチェーンを先駆的に進めています。業界をリードするタンナリーとパートナーシップを組み、有機農業や環境再生型農業を行う農家から原料を調達し、二酸化炭素排出量を世界最小に抑えたレザーの開発に取り組んでいます。この革新的な調達・生産モデルを2030年までにレザーのサプライチェーン全体において実現するという目標達成に向けて、2021年には、「農場から完成品まで」のコンセプトを初めて体現した英国製のバッグをリリースする予定です。

マルベリーは2012年よりレザーワーキンググループに加盟し、環境監査を受けたタンナリーからレザーを調達しています。英国、イタリア、ドイツ、スペイン、トルコのタンナリーと提携を行うことで、2023年春夏コレクションで使用するレザーの100%を、国際環境基準団体の認証を受けたタンナリーから調達することに成功しました。当社の提携タンナリーパートナーは、監査時に環境に与える影響を測定すると同時に、当社との業務提携において順守すべき持続可能性および倫理基準を定めた、グローバルソーシング原則に準拠しています。今後も引き続き、国際環境団体の認証を受けたレザーのみを使用し、最も厳しい環境基準を満たしたタンナリーとの提携を進めていきます。

現在は、サステナブルレザー100%のポートベローから、マルベリーのアイコンバッグであるベイズウォーターや新作ミニ アイリスまで、マルベリーの人気バッグシリーズの多くのアイテムが、LWGから「ゴールド」の認証を受けたタンナリーから調達されたレザーで作られています。