We believe green really is the new black, so are pioneering a local, low carbon supply chain based on regeneration and circularity to make sure all our bags are ‘green’ no matter their colour.
Greenhouse Gas Emissions
マルベリーでは、2035年までに温室効果ガス(GHG)の排出量を実質ゼロにするという目標を掲げています。この取り組みには、当社が直接排出する温室効果ガスに加え、当社の事業活動に関連する排出量も含まれます(Scope1、Scope2、Scope3が対象)。 国連のファッション業界気候行動憲章の参加企業でもあるマルベリーは、科学的根拠に基づいたアプローチを採用し、スコープ1~3のすべてにおいて1.5℃目標を目指すという高い目標に向けての戦略を立てています。 実質ゼロを目指す一方で、再生可能エネルギー、そしてThe Woodland TrustやThe World Land Trustなどのプログラムを通じた森林再生にも投資を続けていきます。
マルベリーの製品の50%以上は、英国にあるカーボンニュートラルの工場で生産されています。
エネルギーの再利用
マルベリーの戦略パートナーであるムーアヘッドは、スコティッシュ・レザー・グループに属するタンナリーで、皮革産業では極めて珍しい熱エネルギー発電機を有しています。最新鋭技術を駆使したこの機械は、固形廃棄物を蒸気に変換し、エネルギーとして回収・再利用する、サーマルリサイクルを可能とします。熱エネルギー発電機を利用することで、寿命に達した古いレザーを燃料に変え、新たなレザーの生産に役立てる、革新的再生スキームを構築することができます。つまり、製品寿命を迎えたマルベリーのバッグを買い戻し、ムーアヘッドの革新的技術を利用して熱エネルギーへと転換することで、古いバッグが新しいマルベリーバッグの生産を支える、循環型サプライチェーンを実現することができるのです。
ウォーレン・ボーデン博士
スコティッシュ・レザー・グループでサステナビリティ&イノベーション部門のディレクターを務める公認環境保護主義者のウォーレン・ボーデン博士は、皮革化学者協会の会員で、特許技術を使用した熱エネルギー発電機を世界に先駆けて開発した研究者でもあります。その25年のキャリアの過去15年間を、排出量ゼロを目指す「Drive to Zero」の達成と、皮革産業における循環型ものづくりの推進に専念してきました。
「持続可能な方法で牧草飼育を行った動物に由来する素材を使用し、製品寿命の最後に回収されて調達量が実質ゼロになるのであれば、バッグは世界を救うことができると思います」。
ウィルソン・オリエマ
マルベリーは、2020年2月に実施した「Made to Last」のローンチイベントから、ウィルソン・オリエマとのパートナーシップをスタートしました。ウィルソンはこのイベントで、新プロジェクト始動を祝し、循環型モデルをテーマに特別に書き上げたポエムを披露してくれました。
「持続可能な消費とは、環境問題を意識し、じっくり考えた上で適切な行動や選択を行うことです。各ブランドはすべての工程を細かく分析し、あらゆる面で環境負荷削減に努めることで、よりサステナブルな製品づくりを推進できるでしょう」。アーティスト、作家、起業家として活躍するウィルソンは、ファッション業界のサステナビリティと資源の循環再生を以前から支持しており、人々の消費活動と、これが人々の行動や地球環境に与える影響に切り込んだ作品を数多く手掛けています。
マルベリーのコレクションにはバージンナイロンを一切使用しておらず、持続可能性を意識したサステナブルなECONYL®の繊維を使用しています。ECONYL®は、漁網やその他海から引き揚げられた廃棄物を再生して作られた、軽量で耐久性の高いナイロンです。何度も再成形やリサイクルを行うことができるため、「クローズド・ループ」の循環プロセスが実現します。
マルベリーのヘリテージであるスコッチグレインレザーは、何十年もの間コレクションにおいて重要な位置を占めてきましたが、これが今では、革新的な生合成素材で作られたサステナブルなものへと進化しました。食用に適さず、本来は廃棄されるはずだった穀物を原料に使用した環境に優しい素材ですが、本来のスコッチグレインレザーと同じく軽量で耐久性に優れ、カルト的人気を誇るマルベリーのラゲージに使われています。
アイウェアコレクションにおいては、バイオアセテート製のフレームを採用しています。これは、生分解性を持つリサイクル可能なセルロース素材で、綿から採れる種子繊維、そして針葉樹や落葉樹に由来する木質繊維など、再生可能な資源を使用して作られています。また、サングラスには、トウゴマ由来の素材で作られたナイロン製のバイオレンズが採用されています。
マルベリーでは、2025年までに、すべてのコレクションにおいてサステナブルに調達されたコットンのみを使用するという目標を設定しています。この目標達成を目指すにあたり、テキスタイル・エクスチェンジのサステナブル・コットン・チャレンジに参加する企業として、オーガニックまたはリサイクルのもの、あるいは当社が加盟している世界最大のサステナブルな綿花栽培プログラム、ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)を通じて調達したものを使用することを約束しています。BCIは、ベター・コットン(より良いコットン)を継続的に存続する商品とするための取り組みを行っています。これは、綿花生産者、綿花が育つ環境、そして綿花産業の未来のために、綿花生産をより良いものとすることが目的です。
Waste
当社の製造技術では、レザーの切れ端が生じるのを最小限に抑えるために、バッグ一つひとつに対し非常に入念に型紙を配置しています。また、物や素材の再利用を専門とするスクラップストアと協働しながら、廃棄素材を地元の学校や大学、工芸グループなどに供給しています。このようにして、地域のコミュニティでは、本来ならそのまま廃棄されていた上質な素材を使用して美しい作品が生み出されます。
さらに、サマセットにある工場でも、「Zero Waste to Landfill(埋め立て廃棄物ゼロ)」の取り組みを行うプロバイダーと協働することで、再利用不可能な廃棄物からエネルギーを回収しています。最終的な目標は、オペレーション全体において完全に「ゼロウェイスト」を実現することです。
チョユ
タトゥーアーティストやサーファーとして活躍するチョユは、環境に配慮したファッションやライフスタイルを発信し、これに賛同する熱心なフォロワーを抱えるインフルエンサーでもあります。海の環境保全に取り組むチョユは、ファッションのサステナビリティについても強い関心を持っており、彼女の投稿は、週末にビーチの清掃活動に取り組む様子から、ポートベローやアレクサといったお気に入りのバッグでコーディネートを楽しむ写真であふれています。