CLIMATE / 気候
気候危機は現在進行中の重要な課題です。マルベリーは、この問題の原因を生むのではなく、解決策を見出すブランドになることを目指しています。
2035年までに直接事業(スコープ1&2)と間接事業(スコープ3)での温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指しています。
この目標は、「Science Based Targets initiative(SBTi)」により検証され、私たちのサステナビリティへの継続的な取り組みが評価されています。
現在、英国内の事業や皮革の購入に関連する全ての排出ガスは、「World Land Trust」認定のカーボン・クレジットで相殺していますが、これだけでは長期的な解決策にはなりません。
私たちは、環境再生型農業の推進や再生可能エネルギーへの投資など、温室効果ガスの削減に向けた持続的な取り組みを進めています。
進捗状況
マルベリーの短期削減目標は、「Science Based Target Initiative(SBTi)」の認定を受けています。
2019年度を基準とし、2028年度までにスコープ1、2、3の温室効果ガスの絶対的排出量を37.8%削減することを目標としています。
FLAG(森林、土地、農業): 2019年度を基準に、2030年度までにスコープ 3のFLAG関連温室効果ガスの絶対的排出量を33.3%削減することを目指しています。また、2025年12月31日までに、主要な森林リスクコモディティにおいて、森林破壊につながる活動を一切行わないことを約束します。
昨年、英国内でのスコープ1と2に該当する温室ガス排出量を9.5%削減しました。
2019年以降、英国内のマルベリーの活動に関連する全排出ガス(4462t CO2e)は、グアテマラのREDD+プロジェクト「The Conservation Coast」をサポートすることで、環境チャリティーパートナーである「World Land Trust」を通じてオフセットしています。このプロジェクトは、約31万6千エーカーの熱帯雨林や生物生息地帯の保護を目的としています。
英国サマセット州の自社工場「The Willows」の屋根に360kWの太陽光パネルに設置しました。この装置は、2013年に設置されたシステムの10倍以上の再生可能エネルギーを生み出します。
人気のバッグシリーズ、「リリー」と「ベイズウォーター」のライフサイクルを詳細に分析し、スコープ3の削減戦略に役立てています。
英国サマセット州の自社工場は、「Zero Waste to Landfill(埋め立て廃棄物ゼロ)」を実施するプロバイダーと協働し、再利用やリサイクル不可能な廃棄物からエネルギーを回収しています。
用語集
温室効果ガス:二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、フルオロカーボンなど、地球の大気に放出されると熱を蓄積するガス全般を指す言葉。
スコープ1および2の排出ガス:マルベリーが所有する、または直接運営する施設からの排出ガス(工場、オフィス、店舗の暖房、冷房、照明など)。
スコープ3の排出ガス:マルベリーの活動に間接的に関連する排出ガス(製品に使用される皮革をなめす際に発生する排出ガスなど)。
オフセット:事業活動で発生する排出ガスを相殺するために使用される、炭素貯留ソリューションへの投資(土地再生や植樹など)。
インセット:自社サプライチェーン内において、環境再生型農業や再生可能エネルギー算出など、気候変動緩和戦略に投資すること。